ただ振袖を着るイベントとしてではなく、
二十歳の節目に振袖を着る意味を理解して、大人への道を歩むことに
このセレモニーの大きな意味があります。
脈々と受け継がれる、日本の文化。
今年もたくさんの素敵な大和撫子が生まれることを願って…。
普段、着慣れない振袖での動作は何となくぎこちなくなってしまいがち。でも、長い裾や袂、背中の帯結びなど、洋服とは違う点を押さえておけば安心です。
ちょっとした気配りは動きがスムーズになるだけではなく、振袖姿がいっそう美しく見えます。基本となる立ち居振る舞いのコツを覚えておきましょう。
正座をする場合、膝を曲げる前に、振袖の前裾を持ち上げると、膝から前に余裕ができます。右手で膝下あたりを押さえながら座ると、裾が乱れません。
座っている間は、袖を軽く左右、または後ろに流して両手を膝の上で自然に重ねます。
正座をした状態から立ち上がるときは、両手を膝の上に乗せた状態で、腰を浮かせて両足のかかとを同時に上げてつま先を立てるようにします。
ソファーなど、低いイスにかけるときは裾が広がってしまうことがあるため、足が広がらないよう注意しましょう。
また、背もたれがあるイスの場合、深く腰かけると帯の形がつぶれてしまうため、イスの半分くらいのところに腰をかけ、背筋をのばすようにしましょう。袖は床に引きずらないよう、膝の上に重ねて置くようにします。
階段の上り下り袖と裾を踏まないように気をつけます。袖は重ねて左にかけ、足首やふくらはぎが丸見えにならない程度に裾を少し持ち上げます。体を斜めにするとより美しく見えます。